楽歩堂ファンの皆様こんにちは。
今月は、この夏、高山で咲いていた花々をご紹介いたします。
ツクモグサ
※6月中旬の八ヶ岳(横岳)のツクモグサ
日本固有種・絶滅危惧種
見頃:6月上旬頃
高山に咲く花のなかで最も早く開花する一つで、オキナグサ属らしくポヤポヤとした花でした。
バンダイクワガタ
※6月上旬の磐梯山のバンダイクワガタ
見頃:6月下旬頃
花の百名山『磐梯山』固有種
ミヤマクワガタとの違い:バンダイクワガタの葉は、縁に重鋸歯(沢山のギザギザ)が見られる
チョウノスケソウ
※6月中旬の八ヶ岳(横岳)のチョウノスケソウ
見頃:7月上旬頃
別名:ミヤマチングルマ
チングルマとの違い;チョウノスケソウは花びらの数が8枚
花名の由来:日本では須川長之助(ロシア人植物学者マキシモヴィッチの助手)が初めて採集したため、のちに植物研究家の牧野富太郎氏がこの名に命名
花言葉:家庭の徳
ウルップソウ
※8月初旬の北アルプス白馬岳のウルップソウ
見頃:7月上旬頃
以下の近縁種は北海道で咲き、ともに絶滅危惧IB類
ホソバウルップソウ
※2022年7月中旬の大雪山系赤岳から小泉岳の稜線のホソバウルップソウ
ユウパリソウ
※2021年6月中旬の夕張岳のユウパリソウ
チョウカイフスマ
※8月中旬の鳥海山のチョウカイフスマ
鳥海山の特産(鳥海山から移植されたチョウカイフスマは、月山でも咲いている)
見頃:7月頃
メアカンフスマの変種(メアカンフスマよりも大きい)
メアカンフスマ
※2021年8月中旬に根阿寒岳のメアカンフスマ
おわりに
今回ご紹介したツクモグサ・チョウノスケソウ・ウルップソウは、氷河期に日本列島に南下してきた高山植物だそうです。高山の壮大な景色に囲まれ、雪解けとともに葉を広げていきます。北アルプスや八ヶ岳、北海道で自生しています。
今回ご紹介した花々は、斜面などの砂礫地に、儚くも力強く咲いていました。
頑張って、頑張って、登って、登って、見つけた瞬間に、胸いっぱいで涙があふれてきた花や、疲労困憊で呆然と眺めた花もありました。
花の魅力も奥深いですね!