楽歩堂ファンの皆様こんにちは。
今月は、雪降る前に楽しんだ、里山でのブログを書きます。
北海道ならではの日常です。
里山のコクワ
北海道出身の女性ボーカルのグループアーティストの、日曜日に山へ行く内容の有名なあの曲。あの時に聴いた〝コクワの実また採ってね~♪〟のフレーズ。『コクワ』っていったい何だろう♡
・・・あれから30年・・・。
コクワはサルナシだとわかりました。50年以上群馬県で暮らし、山の実に疎い私にとって、サルナシのイメージは、山奥での素敵な田舎暮らし的だけれど、馴染みのない植物でした。数年前に、母からのお土産で、サルナシの乗った巻き寿司を食べたことがあります。また地元のベテランさんも「群馬では食べた話を聞いたことがないよ」と。
(母からのお土産の寿司、向かって左がサルナシ、その隣はナナカマド)
・・・やがて興味は薄らぎ・・・。
ところがこの秋の山歩きで「コクワ発見!パクッ、美味しい」という活動記録を読んだ途端に、ムクムクと湧き上がるワクワク感が、モクモクと膨らみました。
北海道では、コクワは里山のオヤツなのですね!
コクワは日常なのです!
万が一違うものを食べてしまっては一大事なので、早速コクワの実を検索し、葉やツルの形、実のなり方、時期、その他を調べました。
ある日とうとう、コクワの実の場所が特定できたので、里山に向かいました。
さぁ、コクワの実はこの辺りに・・・。とその時、運良く地域のベテランさんが登ってらしたので、伺うと、快く身をひるがえして枝をかき分け、なんと!コクワの実を摘んでくださいました。まるで30年前のあの歌のワンシーンです!
直ぐに里山の手作りベンチに腰掛け、ついに念願のコクワの実を食べました!
(コクワの実)
ホントだ♡小さな甘ぁ~いキウイフルーツだぁ~。
〝ミニキウイ〟や〝ベビーキウイ〟等とも呼ばれたりするそうです。また、ジャムや果実酒に利用することも多いようです。1度だけ道の駅のようなところで、粒のそろったコクワの実が販売されているのを見たこともあります。
私はこの4粒で胸がいっぱいでした。長く暮らしていたら忘れてしまうかもしれないほど身近で何気ない、最も大切にしたい温かな北海道時間を味わったのだと思ったからです。
もしも来年もこの時間が過ごせるなら・・・もしかしたら、10粒くらい食べるかもね。けれど食べ過ぎると舌が溶けてピリピリするそうなので、注意しよう。
ごちそうさまでした。
ありがとうございました。